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東京さくら病院 中国人ナースが表彰されました。
2020.03.30
INTERVIEW
東京さくら病院に約1年前から勤務している中国人ナースが、東京都の駅で治療が必要な男性に勇気ある救護活動を行ったとして消防署より表彰を受けました。桐和会グループ広報部隊によるインタビューを掲載致します。

中国の伝統ある教えが行動に繋がったようですーー。
Q:現場はどのような状況だったのでしょうか?
A:電車に乗っていてある駅で停まった時、人が集まっていたのではじめはケンカをしているのかな?と思いましたが、人が倒れているのが見えました。すでに駅の係員さんが処置をしていましたが人が少なくて。咄嗟に、「行かなくてはいけない!」と思いました。私のあとに現場に駆け付けた近くの病院の看護師さんと2人で心臓マッサージをしました。
Q:瞬時に行動に移せるのがやはり看護師さんですね。
A:東京さくら病院に来る前は中国で4年間大学病院に勤務しており、厳しい環境だったので鍛えられたのかもしれません。突然の出来事を怖いと思わず対処できるようになりました。
Q:これまでにも今回のように街中で人を助けたことはありますか?
A:実は昨年、こんなことがありました。横断歩道の信号が変わる直前に、大きなリュックを背負ったご年配の女性が急いでこちらに向かって走ってきたんです。「大丈夫かな…?」と思っていた矢先、私の目の前で倒れてしまいました。流血をしていたので一緒に近くのクリニックに行き、診察に付き添いました。結果は骨折だったのですが、それからしばらく経った今でも、おばあさんがリハビリの経過を連絡してきてくださるのです。定期的に連絡を取り合ううちに仲が良くなってしまって(笑)。手作りの小銭入れをいただいたので、私も中国のお菓子をプレゼントしました。
Q:表彰をされた今の気持ちを教えてください。
A:嬉しさよりも感動が大きかったです。自分の功績に感動したのではなく、人を助ける行為を大切にしている日本の文化に感動しました。わざわざ訪ねてまで表彰に来てくださるなんて、本当に素晴らしい文化だと思います。ですが、ここが日本でなく中国だったとしても、私は同じように行動したと思います。中国には『三字経』という有名な学習書があり、冒頭の“人之初 性本善”に“人間は元来善い者である”という意味があります。私はこの教えを信じているので、すべての人に平等に接したいし、困っている人がいれば手を差し伸べたいという気持ちでいます。
ありがとうございました。

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こちらの記事が医療人材国際交流協会に記事として紹介されました。
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